採掘量を減らさず省電力化する「Afterburner」の使い方

「Afterburner」を使って、GPUの処理性能をマイニングに最適となるように調整してみましょう。スライダーを動かすだけで簡単に調整ができますが、最適な設定ポイントを見つけるにはちょっとしたコツが必要です。

Contents

消費電力を抑えよう

まずは、GPUの消費電力の設定を見直しましょう。グラフィックスボードには、製品ごとに使用可能な電力の上限が定められています。Afterburnerでは初期値を100%として、50~150%の範囲で消費電力の上限を変更することができます。たとえば使用電力電力が100Wのグラフィックスボードで50%に設定すると、50Wまでしか消費しなくなりますが、その代わりに性能もダウンします。どのくらい性能が下がるかは設定してからでないとわかりません。Afterburnerでは、GPUの使用中でも設定をリアルタイムに変更することができますので、同時にマイニングを行いながら設定を変更して、最適な値を見つけます。

GPUの消費電力の上限を制限する

NiceHash Minerを起動し、「Start」をクリックしてマイニングを開始しておく。バックグラウンドでこうした画面が表示されているので、クリックして前面に出しておく。「○○MHz/s」と書かれた部分の数値(ハッシュレート)に注目しながら作業を進める。

①「Power Limit」のスライダーを左にドラッグする。②「チェックマーク」アイコンをクリックする。

適用されてすぐは著しくハッシュレートが低下するが、数分待つと本来の数値になる。これを繰り返して、「Power Limit」をできるだけ下げてハッシュレートの値を維持する設定を見つけよう。

GPUやメモリのクロックを変える

消費電力を下げても、GPUやメモリの速度を決定づけるクロックを上げることができます。マイニングでは、GPUの機能のうち、暗号計算などの特殊な機能しか使いません。そのため、多少GPUの処理速度を上げても電力の上限に届かない場合があるのです。この設定項目もマイニングを行いながらリアルタイムに変更できるので、実際に動かしながら最適な値を見つけていきましょう。

ただし、注意しておきたいポイントがあります。あまりクロックを上げすぎると、グラフィックスボードの動作が不安定になってしまいます。グラフィックスボードが不安定になると、マイニングが途中で停止したり、パソコンが再起動してしまったりすることがあります。最適だと思われる数値を見つけたら、1時間程度試運転してみましょう。

引き出し罫「Core Clock」GPUのクロックを変更「Memory Clock」メモリのクロックを変更「チェックマークのアイコン」変更を適用する

設定を次回以降から自動で適用させる

最適な設定を見つけたら、再起動しても自動手適用させるようにプロファイルを保存してAfterburnerに記憶させておきます。

プロファイルを保存しておく

①右下のほうにある「Profile」欄の「保存」アイコンをクリックする。②「1」をクリックするとプロファイルに保存される。

③「Startup」をクリックする。以後はAfterburnerが起動すると、「1」のプロファイルが自動で適用される。

Afterburnerを自動起動させる

初期状態では、Windowsを再起動させるとAfterburnerは終了されたままの状態となってしまいます。Windowsが起動すると同時に、Afterburnerも起動するように設定を変更します。また、そのままではAfterburnerの画面がNiceHashの画面を隠してしまうため、マイニングの状態を把握しにくくなります。最小化の状態で起動するようにしておけば、正しくマイニングされているかを確認しやすくなります。

Windowsと一緒に起動する設定に変更

①「設定」アイコンをクリックする。

②「全般」タブをクリック。③「Windows と一緒に起動」にチェックを入れる。④「最小化の状態で起動」にチェックを入れる。⑤「OK」をクリックする。

以上です。ちなみに、GTX1080を使った最適な設定はこちらの記事を参考にしてみてください。
GTX1080を4.30Sol/W以上の高効率で回す設定値を探る(Zcashマイニング)

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