GTX1080を4.30Sol/W以上の高効率で回す設定値を探る(Zcashマイニング)
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GTX1060にしとけばよかった……。と後悔しないために
GTX1080の価格もだいぶこなれてきました。出始めのときにゲーム用として購入したZOTACの「GTX1080 Founders Edition」は、たしか10万円超えていたように思うのですが、最近は5万円台でみかけることもちらほら。GTX1060にくらべてGTX1080枚数を抑えられることから、ずぼらなワタクシでも管理しやすく気に入っております。
ですが、やっぱりGTX1060に比べて電力効率の低さが気になるんですよね。なんとなく、少し損をしているようで気持ち悪いというか。そこで、ちょっと面倒だったのですが、電力を絞りコアクロックを変更するごとに、どれくらい効率が変化するかを調べてみました。
GPUの設定変更に使うのは、おなじみのMSI「AfterBurnner」。いまさら説明の必要もないとは思いますが、無料で使えるうえに、電力を絞って採掘量をあまり下げずに電気代を大きく抑えられるので、Windowsでのマイニングには必須のソフトと言っても過言ではありません。
今回はCore Clock(コアクロック)とPower Limit(電力制限)の2項目のみに絞って調べています。マイニングに使うEWBFでは、メモリのオーバークロックを行ってもさして変わらないような気がしているからです。このあたりは今後、色々と調べてみたいと思っています。
+150MHzではPL60%が最適解
まずは、コアクロックを+150MHzにセットして、5%刻みでPower Limitを変化させて行きます。すると、こんな感じに。
Power Limitを100%から徐々に下げて60%くらいまでは、採掘レートが微減していきます。しかし、60%を下回ると、とたんに急降下。スイートスポットは60%くらいでしょうか。採掘レートはこのようになってます。
電力効率(Efficiency)は55%のときのほうが上なのですが、掘れる量が少なく、GTX1070tiに比べてのアドバンテージがなくなっちゃうような気がしてます。おすすめは、60%ということで。4.20Sol/Wも超えていますからね。
+200MHzでPL65%が超オススメ
つぎに、+200MHzで試してみた結果をグラフ化したものがこれ。
こちらも、Power Limit値が60%を下回るあたりから急降下を始めます。65%あたりなら、採掘レートの低下が5%程度に抑えられていますね。詳細は下記の通りです。
来ました! 電力効率4.33 Sol/W!! ひゃっほう!! GPUは今回はメインのデスクトップ機に積んだものなので、ケース入りで空冷のままです。温度も71℃に抑えられていていい感じ。コアクロック+150MHzのときにくらべて採掘レートも上がっていて、ガリゴリ掘れます。
+250MHzに期待は禁物
では、+250MHzはどうでしょう。わくわくしますね。ですが、PL値を70%に下げた当たりから、なんだかGPUの挙動がおかしくなります。採掘が止まって安定しませんwwww。
グラフで見ると、いい感じに温度が降下しているようにも見えるのですが、はっきり言ってオススメしません。使っているGPUが初期に登場したFounders Editionだからなのか、そもそもこのクロックではGPUの電源が足りていないのか。詳細はこんな感じです。
+250MHz時の安定動作が可能なのは、PL80%くらいまで。これでもまぁ、電力効率は3.94 Sol/Wなので、充分ともいえますが……。どうしても採掘量を上げたいときにはいいのかもしれませんね。
というわけで、現在はCore Clockを+200MHzに。Power Limitを65%に設定して安定稼働させています。GTX1080をたった1枚でも、月に0.22ZEC(2017年1月のレートで1万9000円程度)稼げるので、電気代を考えても4〜5カ月で回収できる見込みです。nanopoolだと、若干レートが低く表示されますが、それでもまぁ合格点といえるのではないでしょうか。
それでは、みなさんごきげんよう!
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[…] 以上です。ちなみに、GTX1080を使った最適な設定はこちらの記事を参考にしてみてください。 GTX1080を4.30Sol/W以上の高効率で回す設定値を探る(Zcashマイニング) […]
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[…] GTX1080の効率化設定は、こちらの記事をご確認ください。編集が終わったら「Ctrl」+「X」キー→「Y」キーで上書き保存して閉じます。最後に、設定を反映してマイナーを再起動します。 […]
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